書だ!石川九楊展

「書とは何か」を問いつづけた 石川九楊の仕事の全貌

傑出した書家にして評論家・石川九楊は、戦後前衛書の水準を遥かに超え、「言葉と書」の表現との関係を生き生きと回復させて、音楽のような絵画のような不思議で魅惑的な世界をつくりつづけています。
 当展覧会は、制作作品1,000点、著作刊行100点への到達を記念し、石川九楊の書の宇宙を広く紹介すべく開催します。


見どころ

長さ85メートルの長大作「エロイエロイラマサバクタニ又は死編」(1980年)を初公開

青年期に書かれた実験的な作品が初公開。幅70センチ×長さ85メートルにも及び、上野の森美術館開館以来の長大作となるでしょう。


《エロイエロイラマサバクタニ又は死編》(部分)

文庫本1冊分が書き込まれた石川九楊の代表作「歎異抄 No.18」(1988年)

一本の掛軸に、『歎異抄』の全文が書き込まれています。石川九楊の代表作です。


《歎異抄 No.18》

「源氏物語五十五帖書巻」(2008年)55点が一挙公開。

『源氏物語』54帖に「雲隠」を加えた『源氏物語五十五帖書巻』(2008年)55点が勢揃い。東京では初の一挙公開です。


《源氏物語書巻五十五帖「椎本」》

9.11事件、3.11原発爆発をめぐる話題の近作(2002年、2012年)

9.11事件、3.11原発爆発など、時代状況に触発されて書き下ろした自作文の作品化を試みています。


《二〇〇一年九月十一日晴 水平線と垂直線の物語(Ⅰ)上》

最近作

今回の展覧会に合わせ、新作も発表いたします。

千杯の盃。千の文字。『盃千字文』

盃1枚に1文字、千枚に千の文字を綴った大作。千枚の盃すべてを展示します。様々な書体で書き表したその全体像をご覧ください。


《盃千字文》


その前人未踏の表現世界を一挙公開し、その全貌を社会、世界に発信します。
 また、7月9日には「石川九楊 わが書を語る」と題した講演会も開催。9のつく日と土日祝日は「九楊日」と名付け、サイン会等各種イベントも開催いたします。


開催概要

主 催

◉ 石川九楊展実行委員会 ◉ 日本経済新聞社

協 賛

◉ サントリーホールディングス株式会社会社 ◉ キーストーン・パートナース ◉ 三洋化成工業株式会社 ◉ 京都精華大学 ◉ 株式会社 モリサワ ◉ 株式会社 トンボ鉛筆 ◉ ミマキエンジニアリング株式会社

協 力

◉ 市之倉さかづき美術館 ◉ ミネルヴァ書房 ◉ 株式会社 竹尾


開催趣旨

書は東アジアの文化の根幹にあり、あらゆる表現の中心に位置します。戦後、前衛書は、書を美術として捉えることで書史を進展させましたが、石川九楊の書は、唯一その水準を遥かに超えて、「言葉」と書の表現との関係を生き生きと回復させ、近代以前の書史を受けて、現在の表現たり得るステージへと展開させました。その表現は世界のあらゆる文化・芸術へと多大な影響を与え得るものです。
 また、石川九楊の「筆蝕」の精緻な読み解きを通して展開される世界は、書論・書史論にとどまることなく、書を通じて現代を鋭く読み解く文化・文明論へと展開を見せています。また、新たに展開する日本語論は、言論界へも大きな影響を与えているところです。


石川九楊

1945年 福井県生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、文字文明研究所所長を経て現在、同大客員教授。
 現在、『石川九楊著作集』(全12巻 (既刊8巻))をミネルヴァ書房より刊行中。
 1990年発刊の 『書の終焉 近代書史論』(同朋舎出版)でサントリー学芸賞を受賞。1992年『筆蝕の構造』(筑摩書房)を上梓、「筆蝕」による書の読み解きの理論を確立。1996年『中國書史』(京都大学学術出版会)、2002年の 『日本書史』(名古屋大学出版会)で毎日出版文化賞、2009年 『近代書史』(名古屋大学出版会)で大佛次郎賞を受賞。
 2005年、「石川九楊書の世界展」(東京日本橋三越)1週間で16.000名、大丸京都店の開催では11.000名に至り、石川九楊の書への関心の高さが伺えた。


期間中の関連事業

講演会「石川九楊 わが書を語る」

九楊日(9のつく日、土日、祝日)

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