第五回「書の交響展」のご案内

「第五回展を寿ぐ」 石川九楊

中央通り 私の書塾に学ぶ中核メンバーが五回目のグループ展を開く。
今回は足場のよい東京駅八重洲口近での開催となる。 出品者は七人。見所は書的情緒ではなく、のっぴきならない言葉を書き記した書巻の気。
そして昨年からの研鑽の跡。それが一堂に会し奏でられる書の交響。 本展を機にメンバーの一層の成長を期すとともに、多くの人に見ていただきたいと切に願う。

■出品者
安藤支楊/加藤堆繫/中川永綏/浜田翠楊/林加楊/福井紅楊/山田爽翠
(五十音順)

■会期
2013年2月4日(月)〜9日(土)
11時から18時30分(初日は13時から/最終日は16時まで)

■会場
ギャラリー白百合
〒103-0027 東京都中央区日本橋三丁目二番6号 岩上ビル1階

講座「特別展記念 書聖 王羲之」のご案内

4世紀に活躍した王羲之は、従来の書法を飛躍的に高め、「書聖」と称されるほど現代に至るまで絶大 な影響を与えています。その書は歴代皇帝にも愛され、かつて唐の太宗は彼の書を収集し精巧な複製を作らせ、臣下に下賜して、王羲之を賞揚したほどです。し かしその愛好ゆえ、王羲之の最高傑作『蘭亭序』は太宗の死の際に副葬され、後世の人々が見ることはできなくなりました。その他の書も戦乱などで失われ、現 在、王羲之の真蹟は残されていません。それでもその後の諸王朝の皇帝たちは競って写本を愛蔵するなど、王羲之の字姿を類推するうえで信頼の置ける一等資料 が現在に伝わっています。
この冬、東京国立博物館にて王羲之の特別展が開催されます。内外から名品が集まる機会に、当代を代表する書家が、王羲 之の書をめぐってお話しします。『蘭亭序』はどのように優れているのか、その特徴はどこにあるのか。書の美と成り立ち、文章表現の性質、そこからうかがえ るものについて、あますところなくお伝えします。

■講師名 石川九楊先生

■日時 2013年1月26日(土)13:30-15:00

■受講料
1月(1回) 会員 2,940円 一般 3,570円

■お申し込み先
朝日カルチャーセンター横浜
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=186702&userflg=0