展覧会「石川九楊の世界 書という文学への旅」

「石川九楊の世界 書という文学への旅」

 

  • 日時:2020年10月23日(金)~2021年1月24日(日)
    • 平日 9:00 ~ 19:00
    • 土・日・祝 9:00 ~ 18:00
  • 会場:福井県ふるさと文学館
    • 福井県福井市下馬町51-11

書家・評論家、石川九楊の創作・思索の全容を、出身地である福井県にて開催します。100冊を超える著書や、書の最新作、そして未発表の習作も一挙初公開します。
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/bungaku/category/kikaku/24549.html

関連イベント

  • ①講演会:2020年10月24日(土)14時00分~15時30分
    • 「書という文学への旅」
    • 書と文学との関わりや、福井ゆかりの作家について語ります。
  • ②文学講座:2020年12月9日(水)14時00分~16時00分
    • 「郷土作家の書を読む、文字を読む」
    • 福井ゆかり作家たちの書について、事例を交えて読み解きます。

各回とも、参加費無料、定員50名(要申込)です。
詳細は、福井県ふるさと文学館へ
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/bungaku/category/events/24523.html

「書という深み」石川九楊展(2020年8月31日まで)

「書という深み」石川九楊展

常に、書とは何かを問うこと。
書の歴史、幾多の書論を解剖し、書によって成り立つ独創の世界観を再構築してきた。
現代を代表する書家の筆法は、鋭く理が、深く情が貫く。
書は、言葉から生じてくる。また、書くことすなわち筆蝕のなせる複雑さ、妙味が文字と言葉を生み出してくる。
「肉筆の書きぶりの中に書の生命があり、書の美の秘密も眠っている」と、書家はいう。
書にある玄なるもの。今ある規定にとどまらない筆の行き先。
絶えず、拓いていく可能性を見いだした書が、目の前にある。

会期:2020年7月10日(金)〜8月31日(月)
時間:12:00〜17:00(水・木休み)
会場:玄羅アート/〒920-0853 金沢市本町2丁目15-1 ポルテ金沢3F[金沢駅前]TEL/FAX: 076-255-0988

作家在廊日:8月5日(水) 
本来は休廊日ですが、開廊いたします。事前予約制で時間調整をさせていただいた上での、ご入廊とさせていただきます。「3密」を避けるための措置で、ご理解いただければ幸いでございます。会場の玄羅アートに、お電話またはメールでお申し込みください。

※本展は書家の故郷である福井県の同県ふるさと文学館で開催される「書という文学への旅」展(2020年10月23日〜2021年1月24日の会期予定)のプレ企画展です。

石川九楊展「希望の青空」

 

石川九楊は、ひきつづき、時代状況に触発されて書き下ろした自作文の作品化を試みています。
現代が危機の時代であるとすれば、最大の因は言葉が軽んじられるところにあると言い、地方で、人類がつくりあげた言葉はまだまだ未熟。それを健康に育て上げる方向に希望の青空が広がっているとも書いています。
時代に斬り込む分、「般若心経」、その他楽しい小品も併せて展示いたします。
秋の一日、どうぞ足をおはこび下さいませ。

日時:平成25年10月17日(木)〜10月27日(日)
時間:午前11時〜午後6時(21日(月)は休廊)
場所:ギャラリー白い点
住所:東京都千代田区神田神保町2-14 朝日神保町プラザ205

浜口陽三・石川九楊二人展


当館は銅版画家・浜口陽三(1909-2000)の美術館です。この秋の企画展は書家として活躍中の石川九楊(1945年生れ)との二人展が実現しました。

石川氏は5歳で書に出会い18歳で本格的に活躍をはじめてから現在まで、半世紀にわたり書芸術の可能性を拡張し続けています。一見絵画のような作品は「書」の枠に収まらず、見る人に衝撃を与えてきました。
1982年頃からは書をひとつの物語のように展開させることを課題に、方丈記や徒然草など日本の古典文学をテーマにした作品に取り組みました。その集大成といえる「新・源氏物語書巻五十五帖」(2008年発表)の連作55点を、本展では3期に分けて全作紹介します。東京では初公開となるこの作品は、源氏物語の各帖を抜粋して書き綴ったもので、物語を象徴する一場面を表現したものもあれば、物語全体をイメージして構築されたものもあり、文字の一つ一つは石川氏の手を通して変貌した姿で現れます。「その筆ひっ蝕しょく(書きぶり)こそが作品の本質=表現だ」と氏は語ります。

一方浜口の銅版画技法であるメゾチントはベルソーという道具で銅版の表面に無数の点線を刻む作業― 「目立て」 から始まります。闇の中に光を含んで浮かび上がる造形、浜口のメゾチント作品には悠然たる個性が宿り、現在も世界中の人々を魅了しています。

書と銅版画は全く異なる芸術ですが、和紙に刻み込むように書かれた石川九楊の一点一画(筆蝕)の表現と、銅版に刻み込むことから生み出される浜口陽三の造形は、二人の作家それぞれの卓越した厳しい探求によって決定的なものとなり、目でみながら触覚で感じるような肌合いを持っています。作品に近づき、細部までなぞるようにご鑑賞下さい。二人の作品を同時に見ることによって、ジャンルや時代を越えて創作の根源に探る感覚を呼び覚ますのではないでしょうか。

(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション ウェブサイトより)

石川九楊展 -書と酒器と源氏物語-

書家であるとともに書論・書史の第一人者である石川九楊は、常に「書く」ことと向き合い続けています。確たる理論にもとづいた革新的な制作から生み出される、抽象画のような、音楽のような、その不思議な書体は、圧倒的な力でもって私たちが抱いてきた「書」に対するイメージを覆します。
歴史的に多くの書家によって書かれてきた漢字の「いろは歌」である「千字文」。石川九楊は、盃1枚に1字を書き、千枚の盃を集積した「盃千字文」という独自の作品を生み出しました。今回は、千枚の盃すべてを展示し、様々な書体で書き表したその全体像をご覧いただきます。
また、2008年に全55帖を書き上げた近年の代表作「源氏物語」から一部の作品を公開。21世紀のいま、あらためて書き記された「源氏物語」を通して、書の神髄も見えてくることでしょう。
本展では、二つの大作「盃千字文」と「源氏物語」を中心に氏の近年の多種・多彩な作品を紹介いたします。書の世界の第一人者・石川九楊の書をぞんぶんにお楽しみ下さい。

2011年6月11日(土)~7月10日(日)
伊丹市立工芸センター・伊丹市立美術館
10:00~18:00(入館は17:30、最終日は16:30まで)
月曜休館(祝日の場合翌日)
入場無料


記念講演会「石川九楊 書史講義」

一点一画••••••書くことの歴史の到達点。
「書」ーという言葉から連想しがちな、習字や書道をはるかに超えて、日本語・日本文学・日本文化の根本に、深く、広く書の宇宙が広がっています。
良寛、副島種臣、不折、碧梧桐、岡本かの子、宮沢賢治、日下部鳴鶴、比田井天来、前衛書、デザイン文字、丸文字••••••。文字の一点一画のなにげない書きぶり(書)、筆ざわり(筆蝕)から、近代・現代日本の文化と歴史の新たな姿を明るみに出します。
身ぶり、手ぶり、板書、レジュメ、映像••••••を用いて、具体的にわかりやすく伝える四話は、未来に向けて、「書く」ことの意味を説きます。

【東 京】
会 期:5月16日(日) 13時縲鰀17時 (開場12時30分)
会 場:有楽町朝日ホール・有楽町マリオン11階
○第1部「早わかり近代書史」/第2部「早わかり現代書史」

【京 都】
会 期:6月27日(日) 13時縲鰀17時 (開場12時30分)
会 場:京都会館第2ホール
○第1部「早わかり中國・日本書史」/第2部「早わかり近代書史」

【入場料】
前売 1,500円/当日 2,000円 (1枚でお1人様、いずれか1会場でのみ有効。)
*前売券購入に関しましては、最新情報をご覧下さい。
※講演内容などは変更になる可能性があります。
※当日入場は先着順です。(京都会場は一部2階席。)

石川九楊の世界展

東アジア育ちの「書」は、優れた表現手段であると同時に
世界に誇る芸術です。
現代書の鬼才・石川九楊さんの書は、現代音楽や抽象画や現代詩にも
通じる不思議な興奮を覚えます。

初めて石川さんの書に接した人の中には、「これでも書?」と首を
ひねる方も多いと思います。
しかし、よく見ると一字一句手抜きすることなく明らかに文字を
描き続けていることに気づきます。
瑞々しい旋律を奏でる石川九楊さんの書。
本展は、石川九楊さんの初期から現在に至る書暦の代表作約200点を展観し、一字一句の筆触を後追いしながら、現代書の楽しみを
味わっていただける展覧会です。

会場
日本橋三越本店 新館7Fギャラリー

会期
2005年9月13日(火)~2005年9月19日(月)

閲覧料金
一般・大学生700円、高校・中学生500円(小学生以下無料)